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9月もいろいろありました。各種セミナー参加、および当院での診療について|片倉町あかり脳神経内科・内科クリニック|神奈川区片倉町駅すぐ

9月もいろいろありました。各種セミナー参加、および当院での診療について

どうも、院長です。

9月下旬になり、急に涼しくなってきましたね。

過去最高の気温の残暑から

天候不安定、急激な気温低下などで

体調を崩される方もいるでしょう。

お気を付けくださいね。

 

 

 

さて、9月もいろいろイベントがありました。

こちらは、私が一部の座長を務めた

脳卒中関連について二部構成で開催された

神経疾患Webセミナーに参加された先生方との一枚です。

 

左より

済生会神奈川県病院 脳神経内科 部長 黒野 裕子先生(二部の座長を務められました)

横浜市立市民病院 脳血管内治療科 増尾 修先生

横浜市立市民病院 脳神経内科 科長 工藤 洋祐先生

 

一部では工藤先生よりは基礎から応用まで脳卒中一般各論

二部では増尾先生よりは、血管内治療について抗血小板薬の使用法を交えた詳細なお話をしていただきました。

 

当院では施行困難な検査や入院治療など、いつもお願いさせていただき

この3名の先生方には、いつも大変お世話になっております。

これからもよろしくお願いいたします。

 

ほか、神奈川区医師会でも

横浜市立市民病院との勉強会が行われ

出席してまいりました。

これまで医療行政や女子健康医学の研究をされてこられ、

本年より新たに産婦人科 科長となられた 倉澤 健太郎 先生の

医療行政を交えたお話が非常に興味深く、拝聴させていただきました。

これからも様々な先生方との交流があるかと思います。

私も日々研鑽していかねばなりませんね。

 

 

 

今回は、当院での患者様での

ちょっとした画像のエピソードを。

 

症例1のかた

 

数日前より右手足がしびれた50歳代の方。

糖尿病、脂質異常症などで治療中です。

明らかな麻痺はありませんが、右手足にしびれ感の訴えがあります。

 

頭部のMRIを施行しますと

このような画像でした。(拡散強調画像)

 

 

このかたは

脳梗塞を起こしていました。

矢印の白い部分が、脳の血管が詰まり脳細胞が傷んでしまった、脳梗塞を生じている部位です。

ちょうど右手足の感覚神経の部分に病巣があります。

脳梗塞には大きく分けると

(総合東京病院HPより引用)

細い血管が閉塞して詰まる「ラクナ梗塞」

脳の太い血管が動脈硬化を起こして詰まる「アテローム血栓性脳梗塞」

心臓のなかで不整脈などが原因で血の塊(血栓)ができ、これが脳に流れて詰まる「心原性脳塞栓症」

の三つのタイプがありますが

これは細い血管が閉塞してしまう「ラクナ梗塞」のタイプです。

幸い生活に大きな支障を呈する病状ではなく

治療を開始いたしました。

 

 

 

症例2の方

 

もとより糖尿病などのある70歳代の方。

数年かけて徐々に進行する手足の筋力低下のため来院されました。

手が握りにくくなっており、足の力が弱くしゃがんで立てません。

太腿がやせています。

 

これが太腿のMRIの写真です。

 

黄色の中の部分が大腿四頭筋ですが

筋肉が炎症を起こしている状態です。

一方、背中側の筋肉、大腿屈筋群にはあまり炎症を起こしておらず

大腿四頭筋と大腿屈筋群の障害の違いが目立ちます。

このように特異的な異常を呈する疾患に

「封入体筋炎」

と呼ばれる筋肉が徐々に炎症を起こしてしまう疾患があり、

院長はこの疾患ではないかと考えています。

きちんと診断するには病気を生じている筋肉を採取して調べる「筋生検」が必要であり

これが可能な施設に紹介いたしました。

 

 

これらの患者様は

ごく一部の例でして、

非常に多彩な症状の患者様が日々来院されております。

ある意味、開院一年少しを経て

本当に「脳神経内科らしくなってきた」ような印象です。

ほかにも取り上げたい様々な画像がありますが、今回はここまでで😅

 

患者様は一人一人、病状が異なりますので

その患者様にとってどのように診療を行っていくのが良いか

院長も毎日真剣勝負です。

常に100%正解ではないかもしれませんが

その時その時、患者様の訴えに寄り添い診療を行っております。

 

最近は外来が混み合う日が増えてしまい
来院していただいている患者様方へ
非常にご迷惑をかけてしまうことがあるかと思います。
大変申し訳ありません。
ひとりひとり、一生懸命拝見して参りますので
今後とも、当院を何卒宜しくお願い申し上げます。