脳卒中の症状はBE-FAST これがあったら脳卒中を疑おう|片倉町あかり脳神経内科・内科クリニック|神奈川区片倉町駅すぐ

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脳卒中の症状はBE-FAST これがあったら脳卒中を疑おう|片倉町あかり脳神経内科・内科クリニック|神奈川区片倉町駅すぐ

脳卒中の症状はBE-FAST これがあったら脳卒中を疑おう

どうも、院長です。

先日行われた 神奈川区医師会学術講演会にて

現 新百合ヶ丘総合病院 脳卒中センター センター長

聖マリアンナ医科大学 特任教授 長谷川 泰弘先生のご講演を拝聴してきました。

「歩いて受診する脳卒中の初療と連携」

についてのお話で

当院のような脳神経内科を専門とするクリニックのDrとしては

ぜひ学んでおきたい内容でした。

 

長谷川先生は神奈川、日本における脳卒中の第一人者の先生でして

今後高齢化社会において増加していくことが想定される脳卒中(脳の血管障害の総称)を

いかに予防するか、また発症してもすみやかに治療し、後遺症をなるべく軽減していくか、

について様々な知見をお話されていました。

 

そのお話で、院長が

このブログを読んでいただいている皆様にお伝えしたい!

と思ったのが、

長谷川先生が、脳卒中で注意すべき症状のまとめとして提案されていた

BE-FAST

これは、2017年にStroke誌で提案、欧米で用いられ始めた脳卒中を疑う症状のまとめです。

(うえのBE-FASTよりStroke誌のページに行けます)

日本で有名なのはFAST

 

 

顔面の麻痺、腕の麻痺、言語障害がでたら発症時間を確認して
すぐに救急車!

というもので、日本脳卒中学会などもこれを用いて

脳卒中の症状、および発症したらすぐに救急受診することを啓蒙していました。

 

BE-FASTは、FASTでの症状(顔面の麻痺、腕の麻痺、言語障害)に加えて

 

バランス(歩行障害)、目の症状(片目が見えない、視野が半分欠ける、物が二重に見える)の二つの症状が追加されています。

When it Comes to Spotting a Stroke, B.E.F.A.S.T. (bch.org)より上図を引用しました。

Stroke誌の報告によると

この方法によって脳卒中のうちFASTで検出できなかったかたが14.1%いたのが

BE-FASTとすることで検出できない患者さんが4.4%まで減少した!

とのことで、今後脳卒中を疑う症状のまとめとして

これを用いることを提案されていました。

 

 

 

日本版ではこれになります。

皆様も、ぜひご参考にしてみてください。

 

なぜ、院長がこれが気になったか?

といいますと、片倉町あかり脳神経内科・内科クリニックが開院してから、
すでに5名ほどの、発症してまたあまり時間が経過していない急性期の脳梗塞(脳卒中のうち、脳の血管が詰まる病気))をMRIで診断し、脳卒中の入院治療が可能な病院に救急で紹介しているのですが、

その5名の方の症状は

ふたりが片麻痺、

ひとりがめまい

ふたりが大きな麻痺を伴わないふらつきでした。

FASTではめまい、ふらつきのかたは該当しないので

MRIで急性期脳梗塞と診断した5人中3人が該当しないということになります。

 

それだけ、脳卒中の症状はいろいろある、ということです。

 

なにかおかしいな?ということがあれば

上記のBE-FASTの症状のまとめにあてはまるかどうか、確かめてみるとよいでしょう。

 

そして症状が該当するようであれば

善は急げです。

 

脳卒中の高リスクの要因として

★発症間もない(48時間以内)

★1週間に2回以上の発作(Crescendo)

★心房細動(脳梗塞の原因となる不整脈)

★明確な局所神経症候があること

が提案されていました。

おかしい!と思ったら

MRIが撮影可能な施設に早急に受診することをお勧めします。

 

 

院長がクリニックを始めて思ったのが

いろんな症状の陰にいろいろな病気が隠れている!

ということです。

 

まさか!と思うことが

実は脳神経の疾患であることが結構あり得ます。

 

当院を始めて430名の患者様に来院していただきましたが

本当に皆さま多彩な症状を訴えられており

かつその中にいろいろな病気が隠れていることがあったのです。

 

当院はMRIやCTがありますので

画像診断が速やかに行えますが

これは画像を見ないとわからないかも‼

というかたもいらっしゃいました。

 

今までわからなかった病気が

画像を撮影することで診断できて

患者様が納得されたのを見ると

診断できてよかったと思います。

なにゆえの症状なのかわかれば、

どのようにしていけばよいのかわかりますものね。

 

 

 

 

もし、何か気になる症状があるかたがいましたら

ぜひ当院にいらしてください。

 

院長、スタッフ一同

お待ちしております。