歩こう、歩こう 私は元気
- 2024年2月28日
- 院長のおはなし
どうも、院長です。
最近は気温や天候の変動が激しいですね‼
おまけに花粉もぶんぶん飛んでいますね。
体調を崩していませんか?
気を付けないといけませんね。
ところで、いきなりですが、院長はお散歩が好きです。
毎日、犬の散歩が日課です。
これがなかなかよいものなのです。
朝、お散歩すると一日のやる気が出ます。
夜、お散歩すると気持ちがゆっくりして「明日も頑張ろう」と思います。
ほか、通勤は自転車です。
雨の日、用事のある日以外はきこきこ自転車をこいでクリニックに通っています。
先日、用事で都内に行った際に、
ついでに代々木公園を散歩してきました。
この日はあいにくの雨でしたが
菜の花畑が春の予感を感じさせました。
また、河津桜も咲いており
散歩している人たちの目を楽しませていました。
また、さらに歩いていくと「魚ジャパンフェス」なるものが開催されておりました。
完全にたまたまです。
開催を全く知りませんでした。
へー、と思い中に入ってみました。
たくさんのお店が出展されているようです。
どれも大変おいしそうですね!
ちょうどお昼時だったので
海の幸を楽しんできました。
と、お散歩していると
今まで気付かなかったことや
新たな発見があったりするわけで、
お散歩していると、いいことあるようです。
そう、今回のお話は
「歩くこと、運動(身体活動)の認知症予防の効用」
です 😀
以前、雑誌Lansetで紹介された
認知症において対応可能な因子に「運動不足」というものがありますが
「歩く」ということはどう影響するでしょうか?
実際にいくつかの研究、報告がありますが
概ね「認知症の発症、進行抑制に有効」なようです。
運動可能な高齢男性で、歩く距離が多いひとと少ない人の集団で比較したところ、
歩く距離が短い人たちは認知症の発症率が1.8倍になったという報告もあります。
(Abbott RD, White LR, Ross GW et al : Walking and dementia in physically capable elderly men. JAMA 2004 ; 292 : 1447.1453)
また、歩くペースが速い人は認知症の発症率が低下するとの報告もあります。
(He P, Zhou C, Ye Z et al. Walking pace, handgrip strength, age, APOE genotypes, and new‑onset dementia: the UK Biobank prospective cohort studyAlzheimer’s Research & Therapy 2023 ; 15:9 )
もちろん、歩くのみならず
世の中いろんな運動の形があるわけでして
いわゆる運動、身体活動は、ご高齢のかたの認知症予防によさそうですよね。
WHOが推奨する
「身体活動および座位行動に関するガイドライン」
によりますと
「高齢者の身体活動は、総死亡率、心血管疾患死亡率、高血圧の発症、部位特異固有がんの発症、2型糖尿病の発症、メンタルヘルス(不安および抑うつの症状の軽減)の改善、認知的健康、および睡眠などの健康アウトカムに利益があり、肥満も改善される可能性がある。高齢者の場合、身体活動は転倒や転倒関連の負傷、また骨の健康の減退や機能的能力の低下の予防に役立つ」として
〇高齢者は定期的な身体活動を行うこと。
〇高齢者の場合、中強度の有酸素性の身体活動を150~300分以上、または高強度の有酸素性の身体活動を75~150分以上行うか、または週全体で中強度の活動と高強度の活動の組み合わせによる同等の量を行うと、実質的な健康上の利益が得られる。
〇高齢者は、毎週の身体活動の一環として、バランス機能を高めるようにマルチコンポーネントの身体活動と筋力トレーニングを中強度以上のレベルで週に3日以上行って機能的な能力を強化し、転倒を予防すること。
〇高齢者の場合、さらに健康上の利益を得るため、中強度の有酸素性の身体活動を300分超に増やしても、あるいは150分超の高強度の有酸素性の身体活動を行っても、または週全体で中強度の活動と高強度の活動の組み合わせによる同等の量を行ってもよい。
〇なお、高齢者は、主要筋肉群すべてが関係する中強度以上の筋力向上活動も週に2日以上行うこと。それにより、さらに健康上の利益が得られる。
などが推奨されております。
要は
「定期的に運動することで、認知症や様々な病気の予防や改善につながりますよ」
ってことですね 😉
「身体活動を一切しないよりは少しでもした方がよい」
「上記の推奨事項を満たしていない高齢者は、ある程度の身体活動を行うことで健康上の利益が得られる」
「高齢者の場合、身体活動を少し行うことから始め、徐々に頻度、強度、持続時間を増やしていく」
「高齢者は各自の機能的能力が許す範囲で身体的に活発に動き、身体活動の運動レベルが体力のレベルに見合ったものになるように調整すること」
とあり、今運動習慣がない方も、少しずつ始めることで
十分健康に寄与することができそうですね。
これは厚生労働省のものですが、
ちょっとしたことでも運動になると思います。
のごとく、運動習慣(身体活動)がある方とない方では
アルツハイマー型認知症の発症危険度がさがることも報告されております。
運動習慣を持つことは、
基本的には思い立ったらすぐできることの一つと思います。
院長もなんとか健康を維持していきたいので
できることをぼちぼちとやっていこうと思っています。
もし、今あまり運動されていないかたがいらっしゃいましたら
ぼちぼちと、はじめてみてはいかがでしょうか。
結構、気持ちがいいものですよ。
ではではまた。