脳神経内科の診察|片倉町あかり脳神経内科・内科クリニック|神奈川区片倉町駅すぐ

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脳神経内科の診察|片倉町あかり脳神経内科・内科クリニック|神奈川区片倉町駅すぐ

脳神経内科の診察

どうもこんにちは。

はやいもので、当院が開院してそろそろ1年たちます。

たくさんの患者様にいらしていただき、拝見させていただきました。

誠にありがとうございます。

これからも宜しくお願い致します。

 

 

今回は

脳神経内科の診察

というお題です。

 

当院は「脳神経内科」のクリニックでして

院長は脳神経内科の専門医でございます。

 

脳神経内科、とひとことでいいましても

対象とする病状は非常に広いと思います。

ホームページに「脳神経内科」の欄がございますので

こちらも拝見していただければと思います。

 

脳神経内科の扱う症状は以下の通りです。

(当院ホームページより)

脳神経内科の診察は

どのような病気が

どこでおきて

これらの症状の原因となっているのか

を確かめることにあります。

 

まずは、問診から始まります。

脳神経内科の病気の種類は

このようにいろいろあるわけですが(当院ホームページより)

大きく分ければ

血管障害、炎症(感染・免疫)、腫瘍、変性、遺伝性疾患、機能性疾患、脱髄、代謝異常、中毒

などに分けられます。

 

原因によって、

発症してからの経過が異なります。

 

(中嶋 秀人先生 「3分間神経診察法」(総合医学社)より引用しました)

 

脳神経内科医は、問診によって「どこになにがおきているのか」

のヒントをつかんでいくのです。

当院を受診された患者様の中には

当院の問診票、結構細かいと思われた方もいるかもしれません。

患者様にどんな背景があって、そしてどんな経過なのかを知ることは

診断において非常に重要なことなのだと私は思っています。

患者様のご自身のことを教えていただけると、大変ありがたいのです。

 

 

【主訴】【現病歴】【家族歴】【既往歴】【内服薬】【生活歴】喫煙 飲酒【社会歴】

これらのことから、

どんな病気が生じているのかを考えていきます。

 

 

そして、問診で考えたことを確かめるために

「神経診察」

を行います。

【身体所見】

 ・利き手、 表情、 体格、頭頸部、胸部、腹部、四肢、 全身リンパ節、皮膚・粘膜の状態

【神経学的所見】

  • 高次大脳機能、意識、見当識、気分,情動、記憶、計算、失行、失認、認知機能障害
  • 髄膜刺激症状 
  • 脳神経領域(ⅠからⅫまで脳神経はあります)                                   Ⅰ.嗅覚 Ⅱ.視力 Ⅲ.Ⅳ.Ⅵ.瞼裂、眼瞼下垂,眼球位置、眼球運動、  眼振、瞳孔、対光反応、輻輳反応、複視、動揺視 Ⅴ. 顔面知覚 ,角膜反射 Ⅶ.顔貌,顔筋、味覚Ⅷ.聴力,耳鳴 Ⅸ.Ⅹ.言語、構音障害、軟口蓋・咽頭運動,咽頭反射、軟口蓋反射,嚥下 ⅩⅠ     胸鎖乳突筋力,僧帽筋筋力、 胸鎖乳突筋筋萎縮,僧帽筋筋萎縮 ⅩⅡ.舌偏位、舌萎縮 、舌線維筋束攣縮

◆運動系 筋緊張、筋萎縮、線維束攣縮、筋力、関節性状、不随意運動、パーキンソニズム

   反射 下顎、上腕二頭筋、上腕三頭筋、腕撓骨筋、 膝蓋腱、アキレス腱、 腹壁、

   病的反射  :ホフマン、トレムナー、バビンスキー、チャドック クローヌス

   連合運動 鼻指鼻試験、膝踵試験、企図振戦、測定異常

         起立・歩行 痙性、失調性、パーキンソン様、つぎ足歩行

◆感覚 痛覚、温度覚、触覚、振動覚、位置覚

◆自律神経系 起立性低血圧、膀胱直腸障害、  便秘、発汗障害  

などをみていきます。

 

そして、問診、神経診察を経て

「神経系のどこでなにが起きているのか?」

を推察したうえで

「何が起きているのか」を確かめるために

画像検査や採血検査を行っていくのです。

 

 

画像検査では、次の部位の状態が確認できます。

以下、当院で撮像したMRIの画像です。

 

これは脳です。

脳は、大きく分けて以下の三部位に分かれています。

大脳(ピンクの線のなか)

脳の80%を占めていて、「前頭葉」「側頭葉」「頭頂葉」「後頭葉」の4つの大脳葉にわかれ、思考、記憶、判断、感覚、運動、創造性、社会性などの人間としての高次機能を担っています。

脳幹(黄色の線のなか)

中脳、橋、間脳、延髄よりなり、運動神経や感覚神経の通り道であるとともに、意識、睡眠と覚醒、呼吸、循環、嚥下など生命維持に深くかかわる働きをしています。

小脳(緑の線のなか)

運動のコントロール、平衡感覚の維持などに必要な運動の協調性をコントロールしています。小脳には、手足の動きの一連の動きが保存されており、これによって、滑らかな動きができるようになっています。

 

 

そして

脊髄

これは頚髄、頸椎(首の骨)のなかに存在します。

 

これは胸髄、胸椎のなかを通っています。

 

そして腰髄

脊髄は頸部、胸部、腰部にわたりつながって存在し、手足の運動、感覚を伝達する働き、膀胱や直腸などの内臓の働きを調整する自律神経の働きを司どっています。

このように、画像を撮影することで

そこの部位に何が起こっているのか

診断することができます。

 

ほか、神経系には手足の神経、「末梢神経」もありますが

これを評価するには、「末梢神経伝導速度検査」「筋電図」などの検査を行うことになります。

 

 

このようにして、

脳神経内科医は

患者さんの病気を「どこで、何が起こっているのか」確かめ、

それに応じた治療を行っていくのです。

 

これには、時として時間がかかることもありますし、
最初から正解が得られないこともあります。
初診の患者様、また症状の複雑な患者様の場合は
診察に時間がかかることもあります。

 

 

 

最近は待ち時間がふえたり、診察のお時間が予約通りにいかないこともあり
大変申し訳なく思っております。
ただ、当院にいらしていただいた患者様には、
当院で可能な診療を誠実に行っていきたいと考えております。
それで患者様の病状が改善すれば、
院長としては幸甚です。

 

 

院長、スタッフ一同協力し
できる限りに拝見してまいりますので、
今後とも、何卒ご愛顧のほどを何卒宜しく申し上げます。

                   ©いしいともこ